こんにちは!いっすーです。
今回はジュビロ磐田のFIFA規則違反について解説します。
ジュビロはファビアン・ゴンザレス選手の獲得をめぐって規則違反があり、
- 1年間の選手補強禁止
- 下部組織の、2023年度新規登録選手の大会出場禁止
- タイのクラブへ約5万ドルの賠償金の支払命令
といった制裁が課されることになりました。
この重い処分はクラブに大打撃を与えることになります。
一体ジュビロに何があったのでしょうか?
経緯
J1リーグのジュビロ磐田は10月19日、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(Fabian Gonzalez)を巡る契約違反で、国際サッカー連盟(FIFA)から、2023シーズンの全カテゴリーにおける二度の移籍期間の補強禁止、ファビアン・ゴンザレスの4か月出場禁止とタイ・クラブへの約740万円の支払いと、厳しい処分を受けたと明らかにしたうえで、これを不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴したと発表した。
【磐田】ファビアン・ゴンザレス、当初タイのラーチャンブリーが獲得発表。水際対策期間、新たに契約か | サカノワ (sakanowa.jp)
経緯について要約すると、
- 2020年11月24日、タイのクラブ「ラーチャブリーFC」がファビアンゴンザレスの獲得を発表
- コロナ対策のため14日間の待期期間を経て、チームに合流予定
- 2021年1月6日、現地メディアでファビアン・ゴンザレスの「取引が失敗」と報道
- 2021年1月15日、ジュビロ磐田がファビアン・ゴンザレスの加入を正式に発表
ファビアン・ゴンザレスはすでにタイのクラブと契約を締結した後に、磐田と新たな契約を結んだことになります。
おそらく、コロナで合流が遅れたタイミングで磐田が契約をしたのではないか?という見方が濃厚のようです。
磐田側の主張
ファビアン ゴンザレス選手に関する国際サッカー連盟(FIFA)決定およびスポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴のお知らせ
ファビアン ゴンザレス選手に関する国際サッカー連盟(FIFA)決定およびスポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴のお知らせ | ニュース | ジュビロ磐田 Jubilo IWATA (jubilo-iwata.co.jp)
磐田側は、下記理由からFIFAの決定に不服を申し立てて、上訴するようです。
- ファビアン ゴンザレスが磐田との契約前にタイのクラブと契約を締結していた事実を認識していない
- 同契約の存在にもかかわらず、同選手を引き抜いたといった事実も存在しない
果たして事実はどうなのでしょうか・・・
処分の内容
1年間の選手補強禁止
2023年の冬の移籍市場と夏の移籍期間における新規選手登録の禁止となりました。
すなわち、1年間の選手補強ができないことを意味します。
しかし例外として
- ユース選手のトップチーム登録
- レンタル移籍選手のレンタルバック
は可能とのこと。
もしも多くの選手が退団することになれば、ユースからの昇格だけが頼りになりそうですね。
下部組織の、2023年度新規登録選手の大会出場禁止
U-18、U-15、ジュビロSS、サッカースクールにおいて、2023年度新規入団選手は1年間日本サッカー協会への登録が必要な大会への参加が認められません。
下部組織にも影響がでるのは、かなり痛いですね。
何より、未来ある子供たちの制限はかわいそう・・・
タイのクラブへ約5万ドルの賠償金の支払命令
5万ドルは日本円にすると約740万円となかなかの金額。
なかなか厳しい処分となりました。
処分は確定なのか?
通例によればこの上訴が受理されて審理に進んだ場合は処分保留となり、補強禁止処分も延期される。ただ上訴が却下された場合はこの処分を守らなければならない状況となり、今年中に登録した選手以外の補強は不可能となる。
ジュビロ磐田、FIFAからの「補強禁止処分」に控訴…今後どうなるのか (qoly.jp)
上訴が受理された場合は、補強ができるようです。
今後の動向が気になりますね。
事例紹介
2020年にアルビレックス新潟が全くの逆パターンで、相手クラブを提訴した事例があります。
このときは、契約先となるアトレチコ・パラナエンセに対して2回の移籍ウィンドーにおける、新規選手登録の禁止処分が下されています。
判例的に、このような契約違反に関する処分は1年間の新規登録選手の禁止になることが多いようですね。
ホニ選手への提訴に関するお知らせ – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE
まとめ
真実はわかりませんが、このままFIFAが磐田の上訴を却下することになれば、磐田は禁止処分を受け入れなければなりません。
その場合、クラブのダメージは相当大きいものになるでしょう。
今後、どのような決着となるのか・・・
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