
なぜレッドブルは大宮の経営参画を狙っているの?
こんにちは、いっすー(@issuuuu12)です。
先日、レッドブルがアルディージャの経営参画の準備をしている旨、報道がありました。
エナジードリンクの販売を世界的に展開するレッドブル社(本社・オーストリア)が、J3大宮アルディージャに対し経営の参画に動き出していることが27日までに分かった。
レッドブル、J3大宮の経営参画へ 既に選手・チーム関係者に伝達済み 来年株式過半数取得の見通し – スポーツ報知 (hochi.news)
以前より噂されていたレッドブルのアルディージャ経営参画。
アルディージャの母体が変わるかもしれないということで、気になっているサポーターも多いのではないでしょうか?

僕もその1人です、、、
そんな今話題になっているレッドブルですが、そもそも数あるJリーグクラブの中で、どうしてアルディージャをターゲットにしたのでしょうか?
アルディージャは今季J3だしもっと魅力的なチームはたくさんあります。
J1のチームをスポンサードすれば一気に知名度は上がるのに、なぜアルディージャなのでしょうか?

一体なぜだ、、、
色々気になったので、レッドブルについて色々調べてみました!

レッドブル社の経営戦略などを調べたら、なぜ数あるクラブの中から大宮をターゲットにしたのか?ヒントになるものを見つけたよ!
今回はレッドブル社の経営戦略を紹介しながら、なぜ大宮をターゲットにしたのか?個人的な視点からお伝えしたいと思います。
- レッドブルの経営戦略
- なぜRB社はアルディージャをターゲットにしたのか?
レッドブル社とは?
レッドブルは今から40年前の1984年に設立されたオーストリアに本社を置くエナジードリンクメーカーです。
- 創設年:1984年
- 本社:オーストリア
- 日本販売:2005年より
- 事業:飲料メーカー、スポーツチームのスポンサードなど
日本への発売開始は遅く、設立後20年経ってから日本へ上陸しました。

2005年のレッドブル上陸以降、日本でもエナジードリンクがメジャーとなりました。
ちなみに、レッドブルは飲料メーカー以外にもスポーツチームのスポンサードやスポーツイベントなどの事業を行っています。

特にF1のスポンサードは世界的に有名ですね!

レッドブルレーシングのフォロワー数は470万人!アルディージャは8万人・・・
レッドブルの経営戦略
レッドブルの経営戦略は、「ターゲットを絞ってコアなファンを獲得→シェア拡大」という手法で大きく成長してきました。
レッドブルは商品のターゲットを学生、会社員、スポーツマンなどに細かくセグメントしていました。マス広告が効果的ではないことを察知していました。
中略
マーケティング手法を狭めて特定のコミュニティに限定したのです。それが都会の大学生たちへ、無料提供するというキャンペーンでした。
レッドブルはなぜ、世界的な企業へと成長を遂げたのか?|@DIME アットダイム
レッドブルは顧客ターゲットを細かく絞り、特に都会の大学生というコアなターゲットにアプローチをかけました。
無料配布を行って口コミを広げ、ファン拡大に繋げる。
インターネットが今ほど普及していない当時、この手法は大成功を収めて急速に売上を伸ばしていきました。
無料で商品やサービスを試してもらい、口コミで評判を広める手法です。TwitterやInstagramなど、SNSが普及した今だからこそ有効なマーケティング手法として確立されましたが、インターネットが誕生する遥か昔からレッドブルはバイラルマーケティングを仕掛けていました。
レッドブルはなぜ、世界的な企業へと成長を遂げたのか?|@DIME アットダイム
レッドブルは一定のコミュニティの中でファンを作り、熱狂させることができたのです。この手法はやがてスポーツマーケティングへと昇華します。

レッドブルは、この成功体験をスポンサード事業においても活用しようと考えました
スポンサードの経営戦略
レッドブルがスポンサードするターゲットは、マイナーな存在であり、かつ一部の熱狂的なファンを持つカテゴリーとされています。
チームを強く育てると同時に、ドリンクのファンを広げる。
この経営戦略でスポンサード事業は大きく成長していきました。
レッドブルのマーケティングの成功を語るうえで必ず語られるのが「スポーツマーケティング」でしょう。
中略
通常イチローのような有名選手のスポンサードは、その選手の知名度や人気に企業側があやかろうとする行為です。自社のテレビCMに有名選手が出てくれれば、その選手に好意を持っている人たちが、自分たちの製品に興味をもってくれるはずだという企業視点のアプローチといえます。
しかし、レッドブルのスポンサードは、知名度が高いスポーツや選手ではなく、どちらかというとマニアしか知らない文字どおりエクストリームなスポーツのスポンサードを起点としています。
「レッドブル」、異例成長支える”逆転の発想” 老舗の中で新興企業が存在感を増したワケ | 企業経営・会計・制度 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
また、レッドブルのスポンサードで一番成功しているF1についてはこのように取り上げられています。
F1はレッドブルの「翼をさずける」というキャッチフレーズと相性の良いスポーツ。しかも、国民的なスポーツというよりも、一部の熱狂的なファンを持つカテゴリーです。ターゲットを絞り込み、ファンを作り出すことに邁進してきたレッドブルらしい戦略です。
中略
多くの企業は商品やサービスを開発し、育てることに注力します。しかし、レッドブルはスポーツという文化を育て、人々を熱狂の渦に巻き込みました。それがドリンクのファンを生み、会社を成長させているのです。
レッドブルはなぜ、世界的な企業へと成長を遂げたのか?|@DIME アットダイム
要約すると
- ターゲットはマイナーな存在で一部の熱狂的なファンを持つカテゴリー
- チームを強くしそのスポーツ自体を盛り上げ、ドリンクのファンを広げて売上増を目指す
これがレッドブル社のスポンサード事業の戦略となっています。
なぜアルディージャがターゲットになったのか?
これまで紹介した経営戦略を踏まえ、なぜアルディージャがターゲットになったのか?
おそらくですが、
- J3で戦うマイナーなクラブ
- サポーターの数はそこそこ多い
この2点がレッドブルの経営戦略上、ドンピシャだったのかもしれません。

マイナーなクラブっていうのは悔しいけど・・
また、海外メディア(RBライブ)によれば、大宮が世界最大規模の都市である東京に近いことが魅力的だとも報じています。
「マーケティングの観点からも非常に魅力的。大宮が注目されたのは、世界最大規模の都市である東京に近いからだ」と綴っている。
レッドブルの大宮買収計画に進展?「Jリーグが将来規制緩和」と海外報道 | Football Tribe Japan (football-tribe.com)
大宮の良いところは東京に近いところ!そのポテンシャルを買われたようですね。

大宮からの移転はなさそうで安心!
まとめると、
- 大宮はマイナーなクラブでコアなファンがいる
- 東京に近い「大宮」は魅力的なマーケティング
以上のことから、アルディージャがスポンサードのターゲットとされたのではないかと思います。

あくまでも個人的な意見です!
レッドブル保有のサッカークラブは全部で5個あります。この5クラブで共通して言えることは、買収時は低迷していたり、下位カテゴリーに所属していたりすること。買収後、多くのクラブが力をつけてトップクラブへと成長をしています。
まとめ
レッドブルのアルディージャ経営参画。色んな報道が出ているのでほぼ決定事項と思われます。
果たして今後アルディージャはどのようになるのか?
良い方向へ話が進むことを祈っています。
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