Jリーグクラブライセンスって何??
こんにちは、いっすー(@issuuuu12)です。
今回は、Jリーグクラブライセンス制度について解説します。
Jリーグサポーターなら1度は聞いたことがあるであろうクラブライセンス。
- そもそもクラブライセンスって何?
- ライセンスの条件・項目は?
そんな疑問を持つ方にわかりやすく解説していきます。
クラブライセンスとは
クラブライセンス制度は、Jリーグに参加するために必要な参加資格を審査する基準として2013年より運用が開始されました。
導入された目的は、
クラブライセンス制度導入の目的は大きく分けて「サッカーの競技水準や施設的水準の持続的な向上」「クラブの経営安定化、財務能力・信頼性の向上」に集約されます。
クラブライセンス制度 – Jリーグとは | 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) (jleague.jp)
と記されています。
簡単に言うと、スタジアムや練習場など高いレベルでサッカーができる環境を整え、クラブが経営難で消滅することがないように財務を安定させるということですね。
ライセンス等級
ライセンス等級には、後述するライセンスの項目に対して大きく3つの等級に分類されます。
- A等級:達成必須
- B等級:未達成の場合、制裁が科された上でライセンス交付
- C等級:達成が推奨
A等級は必ず達成しなければライセンスは交付されません。
B等級は未達成でもライセンスは交付されますが、処分が科されます。
C等級は推奨レベルのため達成がマストではありませんが、将来達成が必須になる可能性があります。
ライセンスの項目
Jリーグのクラブライセンスは、大きく5つの分野に分けられており合計56の項目があります。
5つの分野は下記の通りです。
- 競技基準
- 施設基準
- 人事体制・組織運営基準
- 法務基準
- 財務基準
56項目全ては紹介しきれないので、今回は代表的な項目を説明します。
1.競技基準
- アカデミーの保有(もしくは関連法人の運営):A等級
- 選手の医療面のケア(年に1回のメディカルチェックを受診):A等級
- プロ選手との「書面」による契約:A等級
- 女子チームの保有:C等級
アカデミーの保有は、子供達のサッカー活性化につながるので非常に大切な項目です。下部組織の充実は、日本サッカーの強化にも繋がります。
また、年に1回のメディカルチェックも必須項目となっています。対象は全選手となっているため、例え怪我をしていない選手も受ける必要があります。
2.施設基準
- スタジアムの収容人数(J1→15,000人 J2→10,000人以上):A等級
- スタジアムの屋根が全体の3分の1以上覆われている:B等級
- スタジアムのトイレは、1,000人に対して洋式5台、男性小便器8台を備える:B等級
- 年間を通して利用できるトレーニング施設(天然芝もしくは人工芝のピッチ1面、屋内トレーニング施設、クラブハウス、メディカルルーム:A等級
ライセンスの取得に一番苦労する項目です。
中でも、スタジアムの収容人数でライセンスが取得ができないクラブをよく耳にします。
スタジアムは行政の協力も必要なため、苦労するクラブが多くあります。
3.人事体制・組織運営基準
- 財務、運営、広報、マーケティング担当を置く:A等級
- 医師、理学療法士を置かなければならない:A等級
クラブの組織として、チームをサポートすべくそれぞれ専門の担当を置かなければいけません。
4.法務基準
- 他クラブの経営等への関与の禁止:A等級
- 顧問弁護士を置く:C等級
クラブ経営には法務を整える必要があります。
例えば、選手の移籍による移籍金等の問題が発生した場合のため、顧問弁護士を置くことが推奨されています。
5.財務基準
- 年次財務諸表の提出:A等級
- 選手やクラブスタッフへの期限経過未払金の皆無:A等級
Jリーグでは、安定したクラブ経営のため財務表の提示を義務付けています。
海外クラブでは、選手への給料の支払い遅延や未払いとなるケースは少なくなく、Jリーグに移籍してきた外国籍選手は、Jリーグの給料未払いがなく理想なリーグだとコメントすることもあります。
まとめ
Jリーグのクラブライセンスは、上記のライセンスによりクオリティーの高いリーグが保たれています。
詳しいライセンス内容については、下記交付規則をご覧いただければと思います。
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